Tableau Desktop初回起動時の「FLEXNet Licensing Serverがシステム上にありません」エラーに対処する

Tableau Desktop初回起動時の「FLEXNet Licensing Serverがシステム上にありません」エラーに対処する

Clock Icon2015.05.07

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

こんにちは、虎塚です。

この記事では、Tableau Desktop 9.0の初回起動時のエラーについて、解決方法を記述します。前提とする環境は、次のとおりです。

  • Mac OS X Yosemite 10.10.3
  • 9.0.0 (9000.15.0318.1720) 64 ビット

Windows環境で同様のエラーが起きた場合は、記事の末尾で参考情報として挙げたページの情報を試していただければと思います。

事象

Tableau のサイトから、試用版のTableau Desktop 9.0をダウンロードしました。ローカルマシンにインストールして初回起動したところ、次のエラーダイアログが表示されて、先へ進めませんでした。

FLEXNet Licensing Serviceがシステム上にありません

「FLEXNet Licensing Server がシステム上にありません」

なお、以前インストールしていたTableau Desktop 8を、事前にアンインストールしています。

原因

TableauをインストールしたマシンにFlexNet Licensing(以下、FLEXnet)がインストールされていないか、開始(実行)されていないことが原因です。

FLEXnetは、Flexera Software社によるライセンス管理のソフトウェアです。ソフトウェアベンダーが配布・販売するアプリケーションに組み込まれるコンポーネントです。

FLEXnetのアクティベーション機能を使うと、FLEXnetが組み込まれたアプリケーションで、ユーザがワンクリックでライセンスを有効化できます。Tableauのライセンスキーの有効化機能には、FLEXnetが使われているようです。

解決方法

ステップ1: FLEXnetがインストールされているか確認する

まず、FLEXnetがマシンにインストールされていることを確認しましょう。

ターミナルを開いて、次のコマンドを実行し、FNPLicensingServiceが存在するかを調べます。ターミナルは、[アプリケーション]→[ユーティリティ]→[ターミナル.app]をダブルクリックして実行します。

ls /Library/'Application Support'/'FLEXnet Publisher'/Service/11.12.0/FNPLicensingService

何も表示されない(入力したとおりの「/Library/Application Support/FLEXnet Publisher/Service/11.12.0/FNPLicensingService」と表示された)場合、FLEXnetが存在するので、ステップ2にすすみます。「No such file or directory」と表示された場合、FLEXnetがインストールされていないので、ステップ3にすすみます。

ステップ2: FLEXnetが開始しているか確認する

ターミナルを開き、次のコマンドを実行して、FLEXnetのインストール先に移動します。

cd /Applications/Tableau.app/Contents/Frameworks/FlexNet

次のコマンドを実行して、FLEXnetが開始しているか確認します。

./custactutil –view

次のようなエラーが表示された場合、FLEXnetが開始されていません。ステップ3にすすみます。

ERROR: flxActCommonLicSpcPopulateAllFromTS (50030,71521,10121)

ステップ3: FLEXnetをインストールする

アプリケーションフォルダで、controlキーを押しながらTableau.appを右クリックします。コンテキストメニューから[パッケージの内容を表示]を選択します。

Finder上で[Contents]→[Installers]と階層をたどり、Tableau FLEXNET.pkgをダブルクリックします。各種オプションはデフォルトの状態で、インストールウィザードにしたがって操作をすすめます。

FLEXnetインストール完了

上のキャプチャのように表示されたら、インストール完了です。

ステップ2をもう一度実行してみましょう。先ほどはエラーだった場合も、次のような出力が表示されたでしょうか。

--------------------------------------------------------------------
Trust Flags: FULLY TRUSTED
Fulfillment Type: TRIAL
Status: ENABLED
Fulfillment ID: XXXX
Entitlement ID: XXXX
Product ID: NAME=TableauInitializer;VERSION=1.0
Suite ID: NONE
Expiration date: 0-xxx-2015
Feature line(s):


INCREMENT TableauInitializer tableau 1.0 permanent 1 ISSUER="Tableau \
[...]
	XXXX XXXX XXXX XXXX XXXX XXXX XXXX"

--------------------------------------------------------------------

Tableau Desktopを再度起動して、次のように「Tableau のアクティブ化」ダイアログが表示されれば、問題ありません。

「Tableau のアクティブ化」ダイアログ

ちなみに、ライセンスのアクティベーションを行うと、ステップ2の出力にライセンス情報が1件追加されます。

参考情報

おわりに

Tableauはフォーラムが活発なおかげで、このような解決策がすぐに見つかってありがたいですね。

クラスメソッドではTableauを活用したデータ分析を支援しています。お客様が同じ内容でつまづいた時に解決していただけるように、日本語で説明を載せておきました。

それでは、また。

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